その17 心の一生(脳の発達) 思春期の若者が感情的になる理由、4歳児に必要なもの・・
心の一生(脳の発達) 思春期の若者が感情的になる理由、4歳児に必要なもの・・
脳の中はどうなっているのか?脳はどのように活動しているのか?
STED顕微鏡、コネクトームなど科学技術の発達により、 脳の構造や機能がよりリアルにかつ鮮明に見えるようになてきた。
(参考の本には、本当に美しく鮮明な写真が載っています。 感動さえ覚えます。機会があればぜひご覧ください)
< 心の一生(脳の発達) >
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受精後約3週間で、 ヒトの脳のもとになる神経管の形成が始まります。
以降は少しずつ減っていきます。
胎児の脳は、最初すべて女性型であると考えられています。
この時期に、母親にストレスがあると、 男性ホルモンの分泌が抑えられ、脳の男性化を妨げているのではな いかと言われています。
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これは、必要以上に多くの神経がつながっていると、 目的の動きを行う神経回路以外でも情報の出力が起こり、
細かい動きができないためだと考えられています。
例えば、1歳の子どもは「チョキ」の手をするのが難しい。 これは人差し指と中指だけを伸ばそうとすると他の指も伸びて
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思春期の若者が判断力を欠いたり、感情的になったりするのも、 このことが関係しています。
思春期になると、休止していた精巣や卵巣の活動が再び始まり、 性ホルモンを分泌し、脳にも作用します。
これは、進化の早い段階でできた「古いの脳」に主に作用し、 食べる量や攻撃性などに男女差が出てきます。
「キレる」状態の脳になってしまうと考えられいます。
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出生後、神経細胞は増加も再生もしませんが、
わかりました。こうした変化とともに、 記憶する能力や時間や場所を認識する能力などをはじめとする
認知機能も退化します。このため、 少々忘れっぽくなったとしても脳に異常がない当たり前のことです 。
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前田は、上記の脳の発達から考えても、
・大人扱いが18歳からは妥当だと思います。
・子どもは小さな大人ではなく、 臓器としての脳が発達段階にあることを意識する必要があります。
・脳の発達の時期に応じて、子どもに適切な体験機会を作って、 心を育てることが大人の役割だ。
と思いました。
4歳〜の子どもには、自分で調べるやめの「図鑑」、 自然の中で学ぶための「虫とりあみ」、体の動きを
学ぶための「楽器、スポーツ」が、子供の成長を促すそうです。
思春期には「多様な人に会う機会」が大人の心を作るそうです。
今回はここまで
by 前田英行 @ 「心の健康を保ち心を育てる」技術を学ぶ