その16 グローバルな調査から分かったウエルビーイングを高める最大要因 「経済発展」の次は「仕事や人生の適切な選択肢と自己決定」
グローバルな調査から分かったウエルビーイングを高める最大要因
「経済発展」の次は「仕事や人生の適切な選択肢と自己決定」
Discovery〜賢者の習慣〜 ゲスト 石川善樹氏
経済発展で給与があがり、食べるものが豊かになり、洗濯機 冷蔵庫 テレビ 車 クーラーに代表される
この時代に生まれ、学校や社会で学び、会社で働いた方々は、 この価値観が社会の大部分を占め
標準的な成功モデルになっていたことがよくわかると思います。
あの大きな国やアジアの国々に旅行したり、 現地の人と話をしてみると実感できます。
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しかし、皆さんも気がついていると思いますが、 ある程度経済的に豊かになってくると
もつことは多数派ではありません。 給与が多いことより休みが優先、自分のやりたいことを探す( 自分探し)、
上から言われたことを我慢して働くことは無理、 という価値ですね。
「次は仕事や人生の適切な選択肢と自己決定」だそうです。
21世紀の日本「 経済的に豊かになったけど幸せ度は下がったのでは?」 とずっとモヤモヤしていた疑問の
答えがこれだそうです。
事例を上げるてみるとと
・いい学校、いい会社に行くことがいい人生を手に入れる方法 という選択肢だけではなく、
「その人に合った学び、 その人に合った仕事の選択肢があり自分で決めることができる」と
・資産を貯めて、 高級なものに囲まれることがいい人生を手に入れる方法 という選択肢だけでなく
「 お金や時間をどう使うかの選択肢があり自分で決めることができる 」と
若者の車離れやモノを極力持たない人が増えている傾向は、 これを表しているのでしょう。
断捨離を始めるのもこれを表しているのだと思います。
という選択肢だけではなく、「 自分の好きなことを仕事にしてどれだけ打ち込んだかを高める」 ことで
などなど 多くの価値観の変化を上げることができますね。
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「仕事や人生の適切な選択肢と自己決定」がその人の人生のウエル ビーイング度を
あげることに気づいた、 日本社会の価値観の変化の象徴のような気がします。
性別の欄に「男と女のほかにその他」 の選択肢が追加されることを、昔 想像できたでしょうか?
経済的に発展し、民主的に発展した現代の日本社会では、
「今までの世の中では、 これがいいことなんだと自分が思っている価値観」 だけで人を判断、差別したりせずに
人それぞれの価値観の多様性を認め寛容になることが、 日本社会全体をウエルビーイングを高めることにつながるようです 。
決めつけないことですね。
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価値観の変化に関する小ネタです。
今当たり前にやっている「紙の名刺を交換する」ことを、 現代の視点で評価してみると
関係者の情報入手、整理という本来の目的から考えても、「 オンライン名刺交換」に比べて効率も信頼性も全く低い。
紙の名刺交換を今でも行っている会社は、 世の中の変化についていけない・考えない・ 改善行動のできない会社と
評価される。ビジネスに対する基本的な考え方を疑われている。
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うーん 言われてみればごもっとも、一旦すり込まれた習慣は怖いですね。
新しい価値観でやっていることをゼロから疑ってみないと時代おく れの化石になりそうです。
by 前田英行