「心の保健体育」心の健康を保ち心を育てるための学び。(ヒトの仕組みに基づく学び)

足が痛かったら、まず動かさない、痛みが続けば医者に行きます。 心が痛かったらどうしてますか? 

その57 「パフォーマンスを上げる時間脳活用術(続き)」 いつ、脳を活用するかで成果はかわる

「パフォーマンスを上げる時間脳活用術(続き)」
いつ、脳を活用するかで成果はかわる
(心の保健体育その57)

 参考 厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針」ほか

 時間によって脳の力がどう変化するかの仕組みを知って、脳を賢くどの時間に使うかを
マネジメントすることを「時間脳活用術」と名づけて、ご紹介します。


1. 脳の処理能力は13時間が限界、7.5時間の良質な睡眠で回復する
2. 脳は睡眠中も働き続けています。(記憶の再編、アイディア出し)
3.  脳のエネルギー貯蓄は12時間、睡眠中も消費され、朝食抜きはガス欠状態
4.  パフォーマンスを上げるライフスタイル 

ーーー

 (今回はここからです)

 

3.  脳のエネルギー貯蓄は12時間、睡眠中も消費され、朝食抜きはガス欠状態

  「脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源にしています。しかも脳はブドウ糖を大量に消費します。
   不思議なことに、寝ているときも起きているときも脳のブドウ糖の消費量は同じで、
   その量は1時間当たり5g消費します。
    夕食でとったブドウ糖は肝臓でグリコーゲンとして蓄えられますが、その量には限界があり、
   60gしか蓄えられません。すると60/5=12時間ということになり、たった一晩でせっかく蓄えた
   脳のエネルギーはかなり減った状態になってしまうのです。目が覚めた時には脳のエネルギーは
   不足しています。そこで朝食により脳のエネルギーであるブドウ糖の補給をする必要が生じてくるのです。」  
   (出典  農畜産業振興機構 「朝食と砂糖」

   朝食を抜くと脳はガス欠状態でパフォーマンスは上がりません。
 

4.  パフォーマンスを上げるライフスタイル  
 
  これらの脳の仕組みを知って、自分の脳を活用してパフォーマを上げるライフスタイルは
 
  ・夜7時以降j(起きて13時間以降)は仕事をしない (注意力は酔っ払い運転なみ)
 
  ・良質な睡眠を7.5時間程度しっかりとる (睡眠で脳は再生する)
 
  ・難しい問題解決のアイディアだしは、睡眠中の働きに任せる(起きてるときに頑張らない)
 
  ・アルコールは良質な睡眠を妨げます。眠る2時間前にはやめて、2時間で分解できる量にとどめる
   (飲んで寝るのは気絶です。睡眠中に脳が働くことが出来ません)
 
 
 
  夜の9時、10時まで残業し、その後に飲みに行って酔っぱらって寝てしまう。
 
 翌朝、頭が重くて気分もわるく、朝食をとらずに会社に行き、午前中は仕事にならない。
 
 この生活スタイルではパフォーマンスは上がりません。
  
 自戒も込めて、私が経営者なら、こんな社員の給料は上げられませんね。
 
 
  自分の脳の仕組みを科学的に知って、脳のパフォーマンスを上げていきましょう! 
 
 
 以上です。
 
<参考   健康づくりのための睡眠指針 2014 より>
 
    ~睡眠 12 箇条~
 1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
 2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
 3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
 4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
 5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
 6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
 7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
 8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
 9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
  10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
  11.いつもと違う睡眠には、要注意。
  12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。