「心の保健体育」心の健康を保ち心を育てるための学び。(ヒトの仕組みに基づく学び)

足が痛かったら、まず動かさない、痛みが続けば医者に行きます。 心が痛かったらどうしてますか? 

その53 「パートナーと上手く付き合う技術(続き)」 ヒトの仕組みからの学び 

「パートナーと上手く付き合う技術(続き)」 ヒトの仕組みからの学び  (心の保健体育その53)

 

   周りの人との関係(特にパートナー)は、あなたを幸せにし、

 健康長寿にする最大級の要因という研究結果が多数あります。

 パートナーを失った方を見ていると、このことは痛感されます。

 

  良い人間関係を継続するのは難しく面倒くさい一面も多々ありますが、

 ここに時間投資をすることで、あなたの人生に大きな効果が生み出されます。

 

前回の内容は下記です。

  1.「配偶者」とはどんな意味でしょうか?

  2.なぜ、ヒト(生物)は、二人でセットになるのでしょうか?

  3.改めて配偶者の関係、共通の目的はなんでしょうか?

 

前回の補足です 

  ・「民法752: 夫婦は同居し、互いに協力扶助しなけれればならない。」

    という法律があり、こうなっていないと法律違反状態です。

    訴えられると裁判で負けます。(小学生が読んでいた、

    「こども六法」に載っていて初めて知りました。驚きました。)

 

ーーー

今回はここからです。 

        

4. ケンカの対処方法 

 

   < 第1フェーズ ”今”の対応 >

 

Step1  自分のネガティブ反射反応を意識でなんとかとめる

   即時の反応は無意識で実行されている

     意識は反応行動を止めることしかできない

   自分を守ることが第一優先 理屈は関係ない

     自分を守るために、攻める言動も無意識にでる 

   ネガティブ言動の応酬は エスカレートする

     興奮すると視野が狭まり状況が見えなくなる

   最悪の場合、野生の暴力行動も (アルコール、疲労注意!)

 

Step2 別室に行く 顔を見えなくする

   無意識の反応を止めるには、ストレス入力をなくす

     すぐに心拍数、身体の力みが落ちる

   深呼吸で、心と身体に別なことをさせる

     自分は冷静だと脳をだます

   心と身体が非常事態から抜け出す

     意識がゆっくり、広く考える時間を確保する

   

Step3 意識で自分の未来を考える

   ケンカに勝っても 良い未来はない (超短期的な満足感のみ)

   北風攻撃で勝っても 復讐がまっている (vs 太陽)

   大人は未来のために、今ガマンできる (= 投資)

 

「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来」

 

   < 第2フェーズ 落ち着いてからの対応 >

 

Step4 相手を広い視点で評価する

   「いつでも、全部、絶対だめ」は子どもの言葉

     大人は広く全体を認識し考える

   眼の前の悪いところだけにとらわれず全体を考える

     相手の良いところは何%? (分子/分母:期間全体)

   相手を複数の視野で評価する、良いところを挙げる

     マトリックス(X軸、Y軸)で評価する

 

 

Step5 相手に対する期待値を見直す

    相手に対する期待値が高いので不満を感じる

      自分を顧みて期待値を見直す

    パーフェクト(100点、10割OK)はごくごく稀、継続はしない      

      6割Okで十分、人生を楽しく健康長寿にする黄金比です。

      3割めんどくさい、これがあなたの心の筋トレ、基礎心力を保つ

      1割の本当に嫌なこと、これがあなたの殻を破る稀なチャンス

 

 

Step6 自分の思いを明確に伝える

    再発防止です。相手の機嫌がいい時に切り出す。

    

   明確に思いを伝えないとお互いに「くすぶりが残る」

     解釈が複数あるとネガティブバイアスから悪く考えがち

   メール、手紙もおすすめ(無意識が入り込めない)

     冷静に考えて書ける、見直しや訂正ができる

     相手の途中介入がない、相手も何回も読める

     自分の思いの全部が相手に伝わりやすい    

 

 

   以上が筆者の今の考え方です。ご参考にしてください。

  自分なりに応用して頂ければ役立つかもしれません。

  パートナーとの良い関係を継続するために、じっくり練習して、

  何度も小さな失敗を繰り返して、心の健康を保ち心を育ててください。