その４２　「IKIGAI」フローと仕事　あなたの仕事は生きがいですか？（続き） - 　「心の保健体育」心の健康を保ち心を育てるための学び。（ヒトの仕組みに基づく学び）

「IKIGAI」フローと仕事　あなたの仕事は生きがいですか？（続き）

参考

　ＩＫＩＧＡＩ　日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣、　Ｋｅｎ　Ｍｏｇｉ　
　「ikigai」を知っていますか？世界が注目する日本発の人生哲学

　前回の　”「IKIGAI」フローと仕事　あなたの仕事は生きがいですか？”

の続きです。

前回は

　そのまま世界でも通用する「Ikigai」

　日本人のあなたの生きがいは?

続きはここからです。

　日本人の仕事と自己事の関係

　　日本人の仕事に対する態度は、少なくとも西洋の標準的概念と比べると特異です。

キリスト教の伝統の中では、　労働は必要悪とみなされています。

原罪を犯してエデンの園をアダムとイブが追放された結果、労働という罰が与えられました。

　日本人は、仕事それ自体で、何かポジティブな価値があるものとして受け入れています。

退職に対する態度も、日本では違います。引退年齢に達した後でさえ、何か仕事をすることを楽しみにしています。

たくさんの人々が、退職ではなく、働くことを楽しんでいます。

　アーリーハッピーリタイアメントは、日本ではあまり受け入れられていないようです。

　フロー状態が、仕事を楽しいものにするのに重要

　ポジティブ心理学のチクセントミハイは「フロー」を、　ヒトがある活動に夢中になって、その他のものが何も気にかからなくなる状態と

定義しました。スポーツでいう「ゾーン」という状態です。

　今ここに「没入」して、喜びを引き出し、同時に、最も小さな細部に対して注意をはらう。

あなたの人生は内なる喜びと満足に満たされ、あなたは「＜今ここ＞にいることの達人」になる。

　　初めて仕事の喜びを知る。

その時仕事は、何かの目的を達成するための手段として、耐え忍ぶものではなく、仕事自体が目的になる。

仕事自体があなたに大きな喜びを与える。そして賃金はおまけに過ぎなくなる。

　　事例をあげると下記のような方々が浮かびます。

・アニメーター、　　宮崎駿やウォルトディズニーなどが代表的。

・画家、陶芸家、楽器奏者など、　「無意識の創造」が一番の傑作を生むともいわれています。

・「匠の領域」の寿司屋、バーテンダー、料理人など、仕事自体がIKIGAI となっている。　　

人間の３種類の幸せ（快楽、没頭、意味）と仕事の関係

　私の経験では、普通のサラリーマンが仕事でフロー状態にはなってはいないが、

幸せや生きがいを感じることもできます。

　ウェルビーイングの研究で有名な予防医学研究者の石川善樹さんによると

人間の幸せには３種類あるそうです。

　1.　楽と快　　生物としての楽しいこと、快適なことを感じるときに幸せになる

　　　　　　　　　　進化の過程で生き延びるために、有利な行動をとるための判断機能です。

　2.　没頭　　　まさにフロー、　今ここに没頭して、内なる喜びと満足をえると幸せになる。

　　　　　　　　　子供から大人になると、未来への心配がおおくなって没頭しにくくなりますね。

3.　意味　　　個人の楽と快には反するが、そのことに意味を見出せる仕事なら幸せになれる。

　　　　　　　　　例えば、社会をよくするために頑張って仕事をする

　　　　　　　　　　　　　　家族を守るために　頑張って仕事をする

　　　　　　　　　　　　　　国を守るために、戦う。　

　これらも、IKIGAIになり得ると私は思います。

END