「心の保健体育」心の健康を保ち心を育てるための学び。(ヒトの仕組みに基づく学び)

足が痛かったら、まず動かさない、痛みが続けば医者に行きます。 心が痛かったらどうしてますか? 

その10 脳のやる気スイッチ(大脳基底核にある淡蒼球)をオンにする4つの刺激

脳のやる気スイッチ(大脳基底核にある淡蒼球)をオンにする4つの刺激

 

出典 池谷裕二さん(脳科学者)     モヤモヤ相談クリニック

 

 

 ヒトのやる気スイッチは、脳にある小さな青い球「たんそう(淡蒼)球」です。

これは「大脳基底核」というところにあり、意識して行う動きの調整機能を担っています。

 

 たんそう球が活発に働くとやる気がみなぎってきます。でも、自分の意思ではオンにする

こと、つまり「自分の意思でやる気を出すことが出来ない」んです。

 

 オンにするには脳の別の場所を上手に刺激する必要があります。

それがこの4つの方法です。

 

 

1  脳の運動野を、「テンコブポーズ」で刺激する。

  目を大きく開け、口角を上げ、スクっと立ち、こぶしを高く突き上げるのが「テンコブポーズ」です。

  運動野は、骨や筋肉に運動の命令を出す部位です。

  座ってまま、寝転んだままではやる気は起きません。

  勉強でも掃除でもまずは身体を動かすことです。

 

2 脳の海馬を、マンネリを脱出する「変化」で刺激する。

  海馬は、記憶に関係しています。単調で新鮮味がない状態ではでは記憶の必要が低いです。

  変化で元気になります。場所や道具を変えるなど工夫するとやる気に火がつきます。

 

3 脳の報酬系を、「楽しい!」、「気持ちいい!」、「うれしい!」 という感情で刺激する。

  ごほうびがあるとやる気が出ます。自分で上手に設定してみましょう。

  ごほうびの変化も大事なので、頻度や多様性に工夫した設定をしましょう。

  だれかにほめられると俄然やる気が出ますよね。

  ほめ上手な仲間やコーチはやる気を維持する金の鍵です。努力してゲットしましょう。

 

4 脳の前頭葉を、「こうなりたい」を思い描いて刺激する。

  前頭葉は、感情や思考に関わる部位です。「こうなりたい」と思い描いて想像しましょう。

  「こうなった」自分を強くイメージしてなりきりましょう。やる気がムクムク湧いてきます。

 

 

やる気は出るまで待っているものではなく、行動を起こして迎えに行くものです。

この4つの方法を活用して、今年のこうなりたいに一歩でも近づきましょう!

 

 

by 前田英行