「心の保健体育」心の健康を保ち心を育てるための学び。(ヒトの仕組みに基づく学び)

足が痛かったら、まず動かさない、痛みが続けば医者に行きます。 心が痛かったらどうしてますか? 

その11 (実現しなくても)楽しい予定があればストレスが5分の1になる?

(実現しなくても)楽しい予定があればストレスが5分の1になる?

 

 私には、仕事や私事がすごく辛い時に、仲間との今度のゴルフを考えることで、

なんとか投げ出さずにすんだ経験が複数回あります。

 

 頭の片隅で「なぜだろう、俺って単純なのかな?」と思っていましたが、

池谷裕二さん(脳科学者)  著   モヤモヤ相談クリニック」でこんな実験を見つけました。

 

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自分を守るために「逃げ道」を作ると、ストレスが減ることを明らかにした実験を紹介します。

 

2つのグループに

・ストレスを強制的に発生させる「ペスタガストリン」という薬を注射する。

 薬の量を同じにして、かかるストレス量を両グループ同じにします。 

・ストレスの度合いは、血液注中のストレスホルモンの濃度で計測します。

 

1つのグループにだけ、

・具合が悪くなったことを知らせるためのボタンが用意されました。

 

< 結果は>

 

実験中にボタンを押した人はいませんでしたが、

ボタンが用意されたグループのストレスホルモンの量は、用意されなかったグループの約5分の1でした。

 

これは「いざとなれば逃げられる」と頭で意識しているだけで、

ストレスが大幅に減ることを示しています。

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★実際に「かかるストレス量」は同じなのに、★頭の中の意識を変えるだけで

「感じるストレス量」は減らせる という実験結果です。

 

 なるほど!

私にとって仲間とのゴルフは“こころを守るストレスからの逃げ場”だったんだ。

実際には行けない時もありました、それでもよかったんですね。

長年の謎が解けました。なっとくです。

 

 

実際の仕事や私事のストレスの多い環境を、すぐに変えるのは難しいですが、

楽しい予定に意識を向ければ「感じるストレス量」を減らすことができるということです。 

 

 自分の考え方や性格を変えるのは難しいですが

どこに意識を向けるかはなんとか変えられそうな気がします。

これで脳が「感じるストレス量」が減らせるならお得ですね。

試してみる価値はありそうです。(実現しなくても良いのならなおさらお得かな、その時は次の予定を作ればいいだけです。)

 

 

あの「赤毛のアン(Anne)」が”妄想で逆境でも明るく生きれた”のもこの効果かもしれません。

 

 

皆さんも楽しい予定”逃げ場“に意識を向けるお得な技術を使って

自分の「心の健康を保つこと」を試してみてはいかがですか?

身につけば「心が育つ」ことにもなります。

 

うまくいった実績はあります。(赤毛のアンの妄想、私のゴルフ…)

皆さんそれぞれの「楽しい予定“こころを守るツール”」はなんですか?

 

 

by  前田英行@心の保健体育 学び紹介−その11