その46 幸せ感情は3種類ある。幸福感を引き起こす3種の「脳内物質」 (健康、つながり、達成)
参考 「仕事とお金で幸せは得られない!」脳科学が教える人生の結論 | 樺沢 紫苑:精神科医、作家
参考情報によると
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人が幸福感を感じるとき、脳内では幸福感を引き起こす「脳内物質」が出ています。
これには下記の3種類があり、幸福の質が異なります。
・「セロトニン」的幸福 やすらぎ、癒やし、いい気分など 「健康」の幸福感
・「オキシトシン」的幸福 人との 「つながり」の幸福感
・「ドーパミン」的幸福 成功、目標の達成など「達成」の幸福感
・「セロトニン」的幸福 「健康」の幸福感です。
朝、「今日は天気がよくて清々しいな。今日も1日頑張ろう」とポジティブで前向きな気分に包まれるのなら、セロトニンが分泌されています。
それと逆に、「不安」「心配」「イライラ」「落ち着かない」「嫌なことばかり思い出す」という状態なら、セトロニンが著しく低下してネガティブな気分に支配されています。
・「オキシトシン」的幸福 「つながり」の幸福感です。
夫婦や恋人など、パートナーと一緒にいたり、子どもや友人と遊んでいて楽しいときに分泌される物質です。スキンシップ、コミュニケーション、人とのつながり、愛情、交流などに関連しています。
人に親切をしたり、親切にされたときにも分泌されるので、ボランティアや社会貢献での「感謝」「ありがとう」といった感情にも関連しています。
・「ドーパミン」的幸福 「達成」の幸福感です。
ドーパミンは、「幸福物質」としてよく紹介されています。目標を達成したときに分泌される「成功」の物質です。プロジェクトに成功したり、スポーツで優勝したり、大金を手に入れたり、昇進、昇給したり、「やった! 最高だ!」という、達成感や高揚感に関連しています。
「ドーパミン」的幸福にとらわれるな
多くの人は、「幸福」を考えた場合、ドーパミン的幸福しか考えません。
「出世したい」「お金持ちになりたい」「成功したい」「豪邸に住みたい」などの欲望は、すべてドーパミン的幸福です。もちろん、ドーパミンは原動力になるのですが、これだけでは、ヒトは幸福にはなれないのです。
年収が1000万円を超えたものの、働きすぎて「うつ病」になってしまったり、家庭崩壊を招いてしまう人の話は、誰もが聞いたことがあるでしょう。
人間が生きていく上で、私が一番重要だと考えるのは、セロトニン的幸福です。
セロトニン的幸福は、言い換えると「健康」を実感する幸福です。心や体の病気になると、セロトニンは低下します。
「セロトニン→オキシトシン→ドーパミン」という順番で実現させていくのが大事です。
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言い換えると、人の幸福感は
1.もっとも基本になるのは「まず健康」 (セロトニンが分泌)
2. 「次に(人との)つながり」 (オキシトシンが分泌)
3. 「その上で目標達成」 (ドーパミンが分泌)
という順番で大事にしましょう ということです。